2020年東京オリンピック注目競技⑨（空手編）

皆さんこんにちは(*^-^*)

季節が過ぎるのはあっという間でもう11月となりました。

ついこの間まで真夏日の暑さで夏の高校野球やプロ野球を楽しんでいたのですが、

プロ野球はシーズンオフに入り、スポーツでいえば冬の競技「フィギュアスケート」が

開幕しましたね。

本当に瞬く間に冬に入りすぐに年末が来るのでしょうね(/ω＼)

そして来年2020年はいよいよ待ちに待った東京オリンピックの開催年になります。

これまでにも2020年東京オリンピックをより楽しく、熱く観戦できるように

オリンピックの注目競技をルールや概要・見どころなどをご紹介してきましたが、

今回で9種目目の競技のご紹介をしていきたいと思います。

今回は日本発祥のスポーツ「空手」について学んでいきましょう！！

流れるような美しい演武。電光石火の攻撃。

静と動を感じる競技。

空手

競技概要

空手は琉球王朝時代の沖縄を発祥とする武術・格闘技です。

1920年代に沖縄から日本全国に伝えられ、第二次世界大戦後に世界に広まっていきました。

空手の競技には大きく分けて「形」と「組手」の2つがあります。

形は、仮想の敵に対する攻撃技と防御技を一連の流れとして組み合わせた演武になります。

2019年1月からルールが改定され、7名の審判による採点で勝敗が決まります。

予選は演武を1人ずつ行い、上位の選手が決勝に進みます。

決勝では同じく採点方式ですが、1対1の対戦形式で勝敗が決まります。

また演武する形は世界空手連盟（WKF）が認定している102種類から選択して行います。

組手は8m四方の競技場で2人の選手が1対1で戦います。

白い無地の空手着を着用し、一方の選手は赤帯、もう一方の選手は青帯を締めて戦います。

攻撃の際に使える技は「突き」「蹴り」「打ち」の3種類になります。

攻撃は相手の決められた部位に対して、良い姿勢で威力のある攻撃を行い、

的確にコントロールされた技がポイントとなります。

ポイントは「有効」が中段への突き、上段への突きなどによるもので1ポイントとなり、

「技あり」は中段への蹴り、「1本」は上段への蹴り、倒した相手への突きなどが決まったときで

3ポイントとなっています。

空手・組手の「1本」は柔道とは異なり、その場で試合が終了するわけではありません。

競技時間内に8ポイント差がついたとき、または3分の競技時間が終了した際に

ポイントの多い選手が勝者となります。

この他にも、棄権・反則・失格があった場合はその相手選手を勝者とします。

同点の場合は先にポイントを獲得（先取）していた選手が勝者となります。

延長戦などはなく勝敗の決め方はこの4種類となっています。

反則は、コントロールせずに故意に攻撃部位に当てる「過度の接触」、

腕や脚・関節・股間・足の甲など「禁止部位への攻撃」、

負傷を装ったり誇張したりすること、繰り返し場外へ出る、自己防衛ができない「無防備」、

攻撃せずに逃げる、頭部・肘・膝での攻撃などが反則の対象となります。

種目

・形　（男子/女子）

・組手　（男子67kg級　75kg級　75kg超級/女子55kg級　61kg級　61kg超級）

「形」のドラマティックな演武と「組手」の速い攻撃に注目

競技の魅力、見どころを紹介！！

形

競技としての形は、空手の技の意味を正しく表現しています。

見どころとしては、突きや蹴りの力強さやスピード・リズム・バランス・パワーなどでありますが、

動きがブレずにキレや迫力があり、そして何より技の意味を正しく表した

美しい流れがあることが評価のポイントとなってきます。

緩と急、強と弱、そして集中力。

仮想とはいえ敵と戦うことを前提とした演武であることから、

相手を倒す意気込みが伝わってくるかどうかに注目して見ると面白いですよ！

トップ選手の演武には力強さ＋美しさのあるドラマがあります。

演武である形は、仮想の相手に対する攻撃と防御で構成され、

それが一連の流れとして組み立てられています。

一度行った形は同じ大会では二度と使えないため、選手は予選から決勝までの試合を考えて

4種類の形を身に付けて試合に臨みます。

それぞれ得手不得手な形が選手にもあるため、どの場面で得意な形を出すのか

形の種類を選択する選手達の作戦や駆け引きにもぜひ注目してみてください。

組手

組手の最大の見どころは、爆発的なエネルギーで繰り出される突きや蹴りが

相手の目的部位を確実に捉え、攻撃が綺麗に決まった瞬間です。

技は目にも止まらぬ速さで繰り出されるのでその一瞬を見逃さないようにしてください。

そして組手の魅力はその瞬間だけではありません。

攻撃に至るまでの選手同士の駆け引きにも注目して見てください。

相手と対峙する際、互いに攻撃されない、もしくは攻撃されても防御できる位置取りを

間合いと言いますが、攻撃するにはその間合いに入って相手に近づかなければなりません。

それは自分にとって攻撃ができるチャンスと同時に、相手からも攻撃を受けてしまう位置に

入ることを意味します。

間合いに選手が入った瞬間に一気に試合は動き出します。

矢のような速さで突きや蹴りが繰り出されます。

その瞬間を決して見逃さずに一瞬たりともこちらも目が離せないのが組手なのです。

2020年東京オリンピックに向けた競技の展望

世界空手連盟（WKF）の加盟国・地域は194を数えます。

強豪国はフランス・スペイン・イタリア・ドイツ・トルコなどのヨーロッパと、

イラン・エジプトなどの中東諸国です。

東アジアではベトナムやタイも力をつけてきています。

空手の発祥国である日本は、数年前まで上位に食い込む選手が少なかったのですが、

数年前からメダル圏内に位置する選手が増えてきました。

組手はまさに群雄割拠の様相を呈しています。

2016年の世界選手権では20か国以上がメダルを獲得しており、

参加する全選手にチャンスがあるといっても過言ではありません。

形も多くの国の選手がメダルを狙える位置にいますが、ここ数年日本の男女ともに

世界のトップをキープしています。

男子の喜友名諒選手、女子の清水希容選手が他を圧倒しています。

そこに男女ともスペイン勢が追い上げている状況です。

しかし、形も組手と同様、多くの国が激しい勢いで選手強化に取り組んでおり、

どの国も激戦は必至です！！

2020年東京オリンピックに出場する選手は、形が男女の2種目・組手が男女各3階級の6種目と

合計8種目に各10人の計80人。

2018年～2019年の世界ランキングをもとに決定されるのですが、1つの国・地域からは

1人しか出場できないため、強豪国の選手にとってはオリンピックに出場すること自体が

難しいということになります。

ランキングを左右する国際大会からも目が離せませんね。

まとめ

いかがでしたか？

今回は東京オリンピック注目競技第9弾の「空手」についてご紹介していきました。

これからも来年のオリンピックまでにさまざまな競技をご紹介していこうと思います(≧▽≦)

少しでもこのブログを見て、その競技に興味を持ってもらい来年のオリンピックが少しでも

楽しく観戦できるような人が増えればすごく嬉しいです！！

最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m